100円ショップのダイソーには本部がチェーン展開している「直営店」と、ダイソーのブランド名を借りて営業を代行する「代理店」が存在します。
代理店は一般によく知られる「フランチャイズ」に似た営業形態で、特徴や直営店との差異もフランチャイズと似通ったものとなっています。
ただし直営店と代理店の違いを利用者が見分けることは非常に難しいため、両者の違いが気になる人は以下の記事を参考にしてみてください。
ダイソーの直営店と代理店(フランチャイズ)の違い
ダイソーが行う代理店契約とフランチャイズの違い
ダイソーが行っている「販売代理店契約」は、基本的にはフランチャイズ契約と似た内容となっています。
ただしフランチャイズに設定されているロイヤリティは存在せず、あくまでダイソー本部の意向に従って販売代行業務に徹する点が特徴となっています。
ロイヤリティがないため必然的に安定した経営が可能になる一方で、フランチャイズ店舗が独自性を出した経営を行うこともなくなります。
そのため、ダイソーの直営店と代理店の間で見た目や使い勝手にほとんど違いが生まれないと言っていいでしょう。
ダイソーの直営店と代理店の比率
ダイソーの公式サイトにある会社概要によると、2022年2月末時点でのダイソー国内総店舗数は4,042店舗となっています。
このうち直営店は3,204店舗、代理店は838店舗です。
つまり大体7:3ほどの比率でダイソーは直営店の方が多いことになります。
ちなみに2019年の段階では直営店は2,499店舗、代理店は868店舗となっていました。
このことから直営店は大きく伸びているにも関わらず代理店はほぼ横ばいのまま推移していることがわかります。
実際にここ数年ダイソーでは代理店経営者の新規募集には消極的で、応募可能なのも法人に限定されています。
直営店と代理店の特徴
ダイソー直営店の特徴
ダイソー直営店の特徴は新商品の入荷が比較的早いことです。
公式SNSで紹介された新商品が実際に店頭に並ぶまでには多少のタイムラグがありますが、代理店と比べると直営店の方が新商品の入荷が早い傾向にあります。
とはいえ、新商品の入荷状況に関しては店舗のある地域や輸送ルートの影響も大きいため、直営店なら確実というわけではありません。
また一部では直営店の方が店員の給料が高いという噂がありますが、これに関しても地域差の影響の方が遥かに大きいと考えておくべきでしょう。
ダイソー代理店の特徴
ダイソーの代理店の中には昔ながらの個人商店がダイソーとして生まれ変わったタイプの店舗があります。
特に地方都市の独立店舗や雑居ビルの一角にある店舗にこうした個人商店由来の代理店が多く、直営店と比べるとアットホームな雰囲気を保っていることも珍しくありません。
マニュアルから逸脱した形にはなりますが、もし私服で作業している店員がいたり家族経営であることが見て取れるようなら高い確率で代理店であると判断することもできるでしょう。
またこうしたタイプの代理店は電子マネーやバーコード決済の導入が遅れていることもあるので利用の際には注意が必要です。
直営店と代理店(フランチャイズ)を見分ける方法
ダイソーの直営店と代理店を店舗外観や商品陳列の状況などから、一般利用者が見分けることは非常に難しくなっています。
そのため直営店と代理店を見分けるにあたっては、店員に直接尋ねるのが一番簡単な方法となります。
ただし、ダイソーで働いている一般的なアルバイトやパートスタッフの場合、その店が直営店か代理店かをあまり意識していなことがあります。質問をするなら店長クラスの人がよいでしょう。
また、直接尋ねる以外の見分け方としては、求人情報のチェックも方法の一つとなっています。
ダイソーの運営会社である「株式会社大創産業」の名義で求人を出し、給与を支払っている店舗なら確実に直営店であると判断できるからです。
まとめ
ダイソーの店舗には直営店と代理販売店があります。
代理店はフランチャイズに非常に近い存在ですが、一般的なフランチャイズ店舗のような独自性は持っていません。
そのため直営店と代理店の間にサービスの違いはなく、外見から両者を見分けることは不可能となっています。
どうしても直営店と代理店を見分ける必要がある場合は、その店の店長に直接尋ねるか求人情報をチェックするようにしましょう。