日本を代表する100円ショップダイソー。今や商店街にもショッピングモールにもスーパーの中にも欠かせないコアテナントとして、全国津々浦々様々な場所で店舗を展開しています。
毎日たくさんの在庫を仕入れ、私たちが賢く節約しながら楽しく日常生活をおくるためのアイテムを安価に提供しています。
今回、この記事ではダイソーを小売業界からの「マージンミックス戦略」という見方で分析してお買い得な商品ジャンルの情報をお伝えしようと思います。
小売業界での常識マージンミックス戦略とは
専門用語っぽいけど見たことあるはず
マージンミックス戦略と言う作戦が、小売業界では日常的に使われています。
マージンミックス戦略とは、具体的にはどういうやり方をするかと言うと、粗利益率の高い商品と低い商品をうまく組み合わせて販売することです。
全体の粗利益率を向上させる販売方法のことであり、別名「相乗積管理」「粗利ミックス」とも呼ばれています。
どのような戦略か?
私たちが普段利用しているスーパーマーケットで見ることがよくあるパターンとしては、調味料や栄養ドリンク、季節の野菜など、目玉商品をあまり利益を載せずに客寄せに使います。
目玉商品を1つお客様に手に取ってもらうことをきっかけに、ついで買いを誘うようなやり方があります。
あるいは、ドラッグストアでは、お菓子や日用雑貨を安売りすることで、お客さんを集めて利益率の高い医薬品で利益を回収するというようなやり方があります。
これもマージンミックス戦略であると言うことができます。
有名なマージンミックス戦略
マージンミックス戦略を最も上手に活用している業界としては、ファーストフード業界がよく知られています。
ファーストフード業界では、ハンバーガーやフライドチキンのように魅力的な主力商品に炭酸飲料、そしてフライドポテト、あるいはチキンナゲットなどの利益率が高く、調理の簡単な簡易食品を組み合わせることで高い利益率を確保しています。
飲食店で食事をするとき、私たちは無意識のうちに食事を主菜・副菜・飲み物というバランスのとれた組み合わせにしたくなるため、ファストフードではマージンミックス戦略がとてもよく機能するというわけです。
戦略に惑わされないで賢く買い物
100円ショップの利益率が高い商品
まずショップ側の立場で考えてみましょう。
100円ショップダイソーの経営者から見たとき利益率が高くて管理しやすく、たくさん売れる商品は果たしてどんな ものでしょうか?
答えは売り場にあります。100円ショップ、ダイソーの店内の売り場を見たときある素材でできた商品がとても多いことに気づくはずです。それはプラスチックです。
大量生産しやすく、軽くて運びやすく、木製や紙製品ほどやわじゃない、それがプラスチックです。
プラスチック製品は原料が手に入りやすく、いかなる形にも加工しやすく大量生産に適しています。
重量が軽く、売り場でお客さんが触っても落としても、簡単には曲がったりせず傷つきにくいという理想的な素材です。
ダイソーの売り場を見れば、大半の商品がプラスチックで占めており、プラスチックは使い捨てに近い商品を作るのに理想的な素材と言えます。
100円ショップの利益率が低い商品=お買い得
100円ショップの利益率が低い。つまりお客さんにとってお買い得な商品をここで考えてみましょう。
ダイソーの店内でお買い得な商品を探す1つの手がかりとしては、100円で売られていない商品を探してみるのが1つの手です。
ダイソーでは、最近100円以外にも300円や500円などの商品を取り揃えています。これはどういうことかと言えば、100円で売ることができない商品であると言うことです。
ということは、ダイソーの中で100円以外で売られている商品と同じ機能を果たす100円の商品を買えば、ダイソーの利益率の低い商品である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
マージンミックス戦略に基づいて考えるなら、100円以外の商品は、100円というダイソーにとっての基準の中に抑えられなかった商品であるといえるため、利益率が低いと言えるからです。
まとめ
マージンミックス戦略から導き出すダイソーのお買い得商品は、「プラスチック製品以外の100円で売ることをダイソーが諦めた商品と同じ機能を果たす同類の商品」であると言えます。
ダイソー店内で高額で売られている商品を見かけたら、同様の機能を満たす商品が100円で売られていないか確認してみましょう。お買い得な商品である可能性が高いです。
